スペイン語とはどんな言語か
Introducción al idioma español
 
●スペイン語は世界の主要言語の一つ、今も重要度を増している。

・世界で3番目に多く話されている言語。
21の国と地域(スペイン、ラテンアメリカ・カリブの19カ国・1地域、赤道ギネア共和国)の公用語

・国連の公用語。
 英・仏・露・中・西・アラビア語

・スペイン語は世界に広がり続けている。
・スペイン語は16世紀以降のスペイン帝国の拡大の中で世界に広がった。
・1960年代以降、アメリカ合衆国にも広がり、スペイン語圏出身者とその子孫(ヒスパニック)はアメリカ合衆国最大のマイノリティ。
・日本でも、1990年代以降、ペルーをはじめスペイン語圏出身の人々が増加している。

●多様で豊かなスペイン語圏の文化
・ヨーロッパ植民地主義の征服者・被征服者たちの作る言語文化。
・先住民・アフリカ系・ヨーロッパ系・アジア系住民らが作る多面的な文化。

●スペイン語はイタリア語やフランス語やポルトガル語の仲間。

・インド・ヨーロッパ語族に属し、屈折語に分類される。
語尾変化などの語形の変化で語の役割や関係を表す。英語の知識が役に立つ。

・ラテン語から派生したロマンス語に属する。
ロマンス語とは、ローマ帝国の時代に、地中海沿岸地域に広まった俗ラテン語を起源に形成されてきた言語を指し、イタリア語、フランス語、ポルトガル語、ルーマニア語などがその仲間。スペイン語を学べば、これらの言語の学習も身近なものになる。

●スペイン語は日本語話者にも取り組みやすい言語。
・母音五つ(aeiou)、開音節(ca,baなど)が多く音声が日本語と似ており、発音で悩まなくてすむ。
・正書法は小学校で習ったローマ字とほぼ同じで、綴りと発音が対応しており簡単。
・主語の省略が多く、語順も比較的自由なので、単語を並べるだけでも通じやすい。

もっと知りたい人は:寺崎英樹他編『スペイン語の世界』(世界思想社、1999年、2300円)などを読んでみてください。